「 AIRMAIL from NAGASAKI 」とは、バンド名です。
長崎からのエアメール・・・なんのこっちゃ??
男性3人組によるこの風変わりな名前のバンドは、1985年に「蒼き流星 SPTレイズナー」というサンライズの
ロボットアニメ主題歌「メロスのように」でデビューしました。
リアルタイムでは見ていないのでアレですが、
ジャニーズよろしく歌い出しでいきなり炸裂する爽やかなハモリコーラス
が とても印象的な曲で、当時は度肝を抜かれたアニメファンも多かったのではないかと思います。
当時のアニメフェスティバルにも出演したり、上々のデビューを飾った彼らでしたが、シングルとしては
コレ1曲を残して解散となってしまいました。
あんま関係ないですが、なんか一癖もふた癖もありそうなバンド名なのにカラオケ本見たら「メロス」の1曲
しかなくて、拍子抜けした覚えがあります。
こういう、「何かを秘めてそうなのにパッとせず消えてしまったモノ」(例・初期数話で退場してしまう風雲ライオン丸のブラックジャガーを演じてたイケメンの俳優さんとか)にはとことん興味を惹かれるタチなもんで、来る日も来る日もAIRMAILでググる毎日(笑)。
そして、「メロス」以後にも発表された音源があった事が分かりました。
1986年・キングレコードより発売された「DOGEN?」という6曲入りミニアルバムがそれです。
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良い音楽は港町から生まれるらしい。
1962年、リバプールからビートルズ 1985年、長崎からエア・メール
(↑ライナーノートのコピーより)
「ドゲン?」=長崎弁で「どう?」て意味ですね。安直といえばそれまでだけども、
しかしすげえ衣装だ・・・(^^;
ちなみに真ん中の写真・左から土屋さん(キーボード)、野下さん(ヴォーカル・ギター)、山田さん(キーボード・ギター)の順番です。
「メロス」、「5分だけのわがまま(カバー)」も収録されているにも関わらず、本作は2013年現在まで未CD化。
上記2曲のアニメタイアップ以外の4曲はメンバーによる作詞・作曲であり、「メロス」とはまた一味違ったAIRMAILの世界観が広がっています。
①「イマジネーション・ブルー」
作詞・作曲:野下俊哉
どっかで聴いたようなシンセのイントロから始まるハード・ナンバー。元々野下さんがハイトーンボイス
というのもあるんですが、ポップなメロディーやキーボードアレンジもあって、なんちゅうかオフコースぽいです。
(「♪知らない~きみがぁ~♪」のとことか)
ひょっとしたら主題歌候補だったんじゃないかと思うような、「メロス」同様切なくもキャッチーな仕上がり。
②「恋のマジカル・アイズ」
作詞:野下俊哉 作曲:山田稔
「ラララララ~ラ♪」という、なんともアイドル然としたイントロにぶっとびます。
歌い出しはこんなにも爽やかなんですが、歌詞がちょっと問題・・・というか。
「スリルな夜に誘われたら その場限りの恋をしよう」、 「遊びに飢えた女たちに夢の安らぎ与えてあげよう」
「罪のない犯罪者 超能力の目でもう一人の自分をおびき出すのさ」・・・などなど、なんともヤリチ もとい
プレイボーイにしか吐けないような自信たっぷりのセンテンスで構成された、アダルトな1曲。
ちなみに作詞は野下さんですが、「罪のない犯罪者」って歌った数十年後に
行き過ぎたナンパでリアルに逮捕されてしまったのは何とも悲しい。(しかも2回・・・)
超能力の目も加齢には勝てなかったのでしょうか?
③「もう一度 愛・LAND」
作詞:岩里祐穂 作曲:土屋徹志郎
なんか頭のネジ3本トんだようなタイトル(外注だけど)のナンバーはキーボードの土屋さんによる作曲。
マイナーな歌い出しからBメロでガラッと転調する部分とか、間奏のズンズン切り込んでくるキーボードは当時の洋楽ヒット・・・ABBAっぽいですね(←実はあんま詳しくない)。
土屋さんはグループ解散後に引退したようなので、こういう海外的なセンスがアニソン業界で開花しなかったのはちょっと勿体無い気もします。
④「メロスのように」
⑤「5分だけのわがまま」
作詞:秋元康 作曲:中崎英也
特に説明はしません。というか流れで聴くと分かるんですが、世間的にメジャーなこの2曲は、他4曲に比べて
ギターアレンジが抑え目です。
後にハードロックバンドを組んでイカ天から再デビューする野下さんのギターの腕前は、ギタリストとして教則ビデオを出すほど。本作でも特に必要ないようなポップな曲でもピロピロギターを炸裂させまくってる訳ですが、やはりアニメタイアップという特性上、この2曲ではハードなアレンジは求められなかった、という事なんでしょうね。
⑥「終わりのないピリオド」
作詞・作曲:野下俊哉
夜中に高速を飛ばしながら聞きたくなる(というか夜勤の帰りに毎日聴いてました)、アルバムを締めくくる
バラードナンバー。やっぱりオフコースぽいです。
本作リリース後、間もなく解散してしまった彼ら。以降は、山田さんはアニメ音楽制作で活躍、土屋さんは引退、野下さんはイカ天バンドで再デビュー → 解散 → キャバクラのキャッチになって逮捕(不起訴) →
めっちゃ年下の女性と結婚→ナンパで逮捕と、おのおの人生色々な道を歩まれてるようです。
「というわけで、結構名前は知られてるのにどこ探しても見つからなかったのでやってみたAIRMAILの「DOGEN?」楽曲解説でした。粒ぞろいの隠れた名盤なので、秋元のAKB効果でいつかCD化されるといいですね。
長崎からのエアメール・・・なんのこっちゃ??
男性3人組によるこの風変わりな名前のバンドは、1985年に「蒼き流星 SPTレイズナー」というサンライズの
ロボットアニメ主題歌「メロスのように」でデビューしました。
リアルタイムでは見ていないのでアレですが、
ジャニーズよろしく歌い出しでいきなり炸裂する爽やかなハモリコーラス
が とても印象的な曲で、当時は度肝を抜かれたアニメファンも多かったのではないかと思います。
当時のアニメフェスティバルにも出演したり、上々のデビューを飾った彼らでしたが、シングルとしては
コレ1曲を残して解散となってしまいました。
あんま関係ないですが、なんか一癖もふた癖もありそうなバンド名なのにカラオケ本見たら「メロス」の1曲
しかなくて、拍子抜けした覚えがあります。
こういう、「何かを秘めてそうなのにパッとせず消えてしまったモノ」(例・初期数話で退場してしまう風雲ライオン丸のブラックジャガーを演じてたイケメンの俳優さんとか)にはとことん興味を惹かれるタチなもんで、来る日も来る日もAIRMAILでググる毎日(笑)。
そして、「メロス」以後にも発表された音源があった事が分かりました。
1986年・キングレコードより発売された「DOGEN?」という6曲入りミニアルバムがそれです。

良い音楽は港町から生まれるらしい。
1962年、リバプールからビートルズ 1985年、長崎からエア・メール
(↑ライナーノートのコピーより)
「ドゲン?」=長崎弁で「どう?」て意味ですね。安直といえばそれまでだけども、
しかしすげえ衣装だ・・・(^^;
ちなみに真ん中の写真・左から土屋さん(キーボード)、野下さん(ヴォーカル・ギター)、山田さん(キーボード・ギター)の順番です。
「メロス」、「5分だけのわがまま(カバー)」も収録されているにも関わらず、本作は2013年現在まで未CD化。
上記2曲のアニメタイアップ以外の4曲はメンバーによる作詞・作曲であり、「メロス」とはまた一味違ったAIRMAILの世界観が広がっています。
①「イマジネーション・ブルー」
作詞・作曲:野下俊哉
どっかで聴いたようなシンセのイントロから始まるハード・ナンバー。元々野下さんがハイトーンボイス
というのもあるんですが、ポップなメロディーやキーボードアレンジもあって、なんちゅうかオフコースぽいです。
(「♪知らない~きみがぁ~♪」のとことか)
ひょっとしたら主題歌候補だったんじゃないかと思うような、「メロス」同様切なくもキャッチーな仕上がり。
②「恋のマジカル・アイズ」
作詞:野下俊哉 作曲:山田稔
「ラララララ~ラ♪」という、なんともアイドル然としたイントロにぶっとびます。
歌い出しはこんなにも爽やかなんですが、歌詞がちょっと問題・・・というか。
「スリルな夜に誘われたら その場限りの恋をしよう」、 「遊びに飢えた女たちに夢の安らぎ与えてあげよう」
「罪のない犯罪者 超能力の目でもう一人の自分をおびき出すのさ」・・・などなど、なんとも
プレイボーイにしか吐けないような自信たっぷりのセンテンスで構成された、アダルトな1曲。
ちなみに作詞は野下さんですが、「罪のない犯罪者」って歌った数十年後に
行き過ぎたナンパでリアルに逮捕されてしまったのは何とも悲しい。(しかも2回・・・)
③「もう一度 愛・LAND」
作詞:岩里祐穂 作曲:土屋徹志郎
なんか頭のネジ3本トんだようなタイトル(外注だけど)のナンバーはキーボードの土屋さんによる作曲。
マイナーな歌い出しからBメロでガラッと転調する部分とか、間奏のズンズン切り込んでくるキーボードは当時の洋楽ヒット・・・ABBAっぽいですね(←実はあんま詳しくない)。
土屋さんはグループ解散後に引退したようなので、こういう海外的なセンスがアニソン業界で開花しなかったのはちょっと勿体無い気もします。
④「メロスのように」
⑤「5分だけのわがまま」
作詞:秋元康 作曲:中崎英也
特に説明はしません。というか流れで聴くと分かるんですが、世間的にメジャーなこの2曲は、他4曲に比べて
ギターアレンジが抑え目です。
後にハードロックバンドを組んでイカ天から再デビューする野下さんのギターの腕前は、ギタリストとして教則ビデオを出すほど。本作でも特に必要ないようなポップな曲でもピロピロギターを炸裂させまくってる訳ですが、やはりアニメタイアップという特性上、この2曲ではハードなアレンジは求められなかった、という事なんでしょうね。
⑥「終わりのないピリオド」
作詞・作曲:野下俊哉
夜中に高速を飛ばしながら聞きたくなる(というか夜勤の帰りに毎日聴いてました)、アルバムを締めくくる
バラードナンバー。やっぱりオフコースぽいです。
本作リリース後、間もなく解散してしまった彼ら。以降は、山田さんはアニメ音楽制作で活躍、土屋さんは引退、野下さんはイカ天バンドで再デビュー → 解散 → キャバクラのキャッチになって逮捕(不起訴) →
めっちゃ年下の女性と結婚→ナンパで逮捕と、おのおの人生色々な道を歩まれてるようです。
「というわけで、結構名前は知られてるのにどこ探しても見つからなかったのでやってみたAIRMAILの「DOGEN?」楽曲解説でした。粒ぞろいの隠れた名盤なので、